ワライナキ

松野莉奈さんモデルの小説書いてます(こんな主演ドラマ見たいなと!)

EVERYTHING Chpter1:Takuya and Rina 1-8

それからしばらくのお昼休みののち、おれらはそのまま公園で今度はタリくんが持ってきてくれた百均のバドミントンセットで適当ゲームをやって盛り上がり、最後は駅前のファミレスに移動してお茶して、夕方に解散となった。

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EVERYTHING Chpter1:Takuya and Rina 1-5

「もーさっきのりななんにゃ参ったよー」

「あはは、ごめんごめん!」

「必死で走ってるうちにわかんなくなっちゃうよね~」

「そうそう!途中まではあっちがゴール!って思ってるんだけど、いざボールパスされるとパーンって飛んじゃうの」

 授業が終わり着替えての帰り道、莉奈たちと鉢合うと、ぶーぶーむくれるひなたの両肩を揉みながらカラカラと謝っていた。

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EVERYTHING Chpter1:Takuya and Rina 1-4

西部劇調のメロディーを奏でる口笛。かつかつと床を華麗に蹴り上げるピンヒール、のつもりだろうか上履きキュッキュで教卓までくるとターンして上半身を捩じる。

「だっ、だいもーんくーん!(小声)あれ?次なんだっけ?」

「(小声)学会の論文」

「がっ、学会の論文、て、手伝いなさーい!な、なあ、えび、えび…」

「(小声)蛯名だよ」

「ああ、そうだ!えっ、蛯名くんっ!」

「(思いっきり低く美声意識)御意!」

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EVERYTHING Chpter1:Takuya and Rina 1-3

ジャイアントコーン!あんたさすがだねっそんだけ食べるんだ」

「え?違う違うよ!みんなの分だよ」

「みんなってどこよ?それよりあんた肉冷めちゃうじゃん!!肉はあったかいうちに食らうべし!肉に失礼だよっ!!」

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EVERYTHING Chpter1:Takuya and Rina 1-2

「シゲ、すごいね、この入り口と同じくらいある…」

「だはははっ、すっげ!シゲ、遅刻できねーじゃん!」

 タリくんとシドがシゲを囲んで入り口を見上げてる。おれに突如浴びせられた強烈な白光、ざわめきなんて知らない3人は無邪気に中へと入っていく。

「ヤナタク!?どした?トイレ行きてえの?つき合おっか?」

 真新しい上履きがちょっと堅い。わざと爪先はあずき色を選んだ。じっと見つめると、おれは顔を上げ、きょとんと振り返ったタリくんに首を横に振りながら笑った。そして中に入りかけてたシゲが外に出た。なぜか半分扉を閉めて。

 さあ、もうこの中には、君がいる。

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